2017年9月21日

レイル・マガジン 410号 2017年11月号

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【特集】碓氷峠 ―横軽の終幕から20年―

本号では、ちょうど20年前の北陸新幹線(長野新幹線)の開業に伴い、1997(平成9)年9月30日をもって運行を終了した信越本線横川―軽井沢間を取り上げます。碓氷馬車鉄道の時代を経て1893(明治26)年に開業した同区間ですが、急峻な碓氷峠への対応策としてラックレールを用いた「アプト式」を採用し、専用の蒸気機関車が投入されました。煤煙対策として同区間は1912(明治45)年と比較的早期に電化されたのも特徴で、同じく専用の機関車が用意され、初の国産電気機関車10020形(後のED40)が登場したのも同区間でした。そして1963(昭和38)年7月には粘着式のEF63の投入に伴い碓氷新線での営業運転が開始されたほか、同年9月にはアプト式の運転を終了、そして1966(昭和41)年には同区間は複線化され、約30年間、最急勾配66.7‰の坂道をEF63の助けを借りながら多数の列車が行き交いました。
20年という節目の年に、建設当時や開業当初の貴重な写真や、アプト式運転末期の頃のカラー写真を多数掲載するほか、EF63が牽引した181系や165系をはじめとする多数の組み合わせの記録写真を、解説とともに本号では振り返ります。とりわけEF62 11とEF63 13+EF63 11が牽引した1号編成のお召列車のカラー写真は必見でしょう。

【一般記事】
・新潟車両センターに配置されている湘南色のクモヤ143-51の現車取材を行い、普段なかなか目にすることのできない同車の現況をレポートしています。ちなみに、改造前の同車はクモニ143-4であり、1978(昭和53)年10月改正で上野~長野~妙高高原間の郵便・荷物車編成を電車化するために登場したという経緯を持ちます。もちろん、碓氷峠も通過した車輌です。
・JR発足後間もない1990(平成2)年から2000(平成12)年にかけて製造された、JR東日本の気動車キハ100・110系に関する連載記事の第2回目を掲載します。今回は新製投入後の車輌のうごきを区所別単位で解説するほか、製造後の主要な改造工事を整理し、趣味的に興味深い改造車の形式写真を多数掲載しています。
・前号に続き、過去の代表的な事業用車についての解説記事を掲載します。本号では、九性能電車ベースの交流・交直流車および客車の事業用車をカラー写真で振り返るほか、「今は見られない懐かしのマヤ検」と題してミニグラフも掲載しています。
・海外の話題では、ウラジオストク~モスクワ間という全長9,259kmを6泊7日かけて走破するシベリア鉄道〈ロシア号〉の乗車記を掲載するほか、中国新疆ウイグル自治区に残る世界最後の現役蒸機を訪ねた「三道嶺の蒸気機関車の現況」などを収録しています。
・小記事ですが、1959(昭和34)年4月に開催された第10回全国植樹祭に伴い運転されたC57 126牽引のお召列車の写真を掲載しています。八高線八王子~寄居間で運転されましたが、八高線をお召列車が、そしてC57が走行した際の写真は珍しいのではないでしょうか。

【今月の連載記事】
・「続・名峰へのプロローグ」第9回は、特集と連動して「115系6形態と北アルプス、北信五岳、浅間山…信濃の山並みへのこだわり」。名峰の麓を行く115系のカラーバリエーションをお楽しみください。
・「今日も空鉄」第27回のテーマは「日本三大車窓と山脈越え」。肥薩線のループ&スイッチバック、篠ノ井線の姨捨駅、そして根室本線狩勝峠を空から見ると、果たしてどのように見えるのでしょうか。
・「最盛期の国鉄車輌」では、9600形蒸気機関車の章の第4回目となります。時代ごとの活躍ぶりや配置状況、現存する保存機などについて写真とともに解説します。

【新車紹介記事など】
・新車紹介記事として、京王電鉄による5000系の解説記事を収録。編成図・床下機器配置図も掲載しています。
・資料として、紙幅の都合で前号では収録を見合わせたJR東日本E235系量産車の形式図・編成図を掲載しています。

タイトル:
レイル・マガジン 410号 2017年11月号
定価:
1148円+税
発行年月日:
2017年9月21日