2017年2月21日

RMライブラリー211 可部線 波乱の軌跡

1909(明治42)年12月19日、広島・横川から祇園までの軽便軌道が開業した。軌間762mm、小さな蒸気機関車が客車1輌だけを牽くこの大日本軌道広島支社(旧・広島軌道)こそ、現在のJR可部線のルーツである。翌年には可部まで全通、可部軌道としての分離独立を経て広島電力の経営になると電化・改軌、さらに陰陽連絡を目指して広浜鉄道となったのち、国有化されたのは1936(昭和11)年のことであった。
国有化後は山陰・浜田を目指して延伸を繰り返し、1969(昭和44)年には可部から46.2kmの三段峡までが開通、いよいよ残る区間も着工したが、国鉄の経営再建によりその夢はついに叶うことなく潰えた。
本書では1906(明治39)年の広島軌道の特許申請から、今年3月に予定される可部~あき亀山間の一部復活開業まで、110年余にわたる可部線の波乱に富んだあゆみを振り返る。

タイトル:
RMライブラリー211 可部線 波乱の軌跡
定価:
1250円+税
発行年月日:
2017年2月21日
978-4-7770-5406-0

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