1980年から1982年にかけ製造され、国鉄最後の新製電気機関車となったEF64 1000番代。登場より45年の時を経ていま、最後の時期を迎えてきます。所属会社の一つであるJR東日本からは電気機関車の全廃が告知されたほか、JR貨物では首都圏の貨物の貨物列車からの国鉄型電機の撤退なが行われ、残すところ中央西線及び伯備線の貨物列車を残すのみとなりました。本書は最後の国鉄電機となったEF64 1000番代にスポットをあてたムックです。 巻頭には伯備線で活躍を続ける美しい沿線風景と織り交ぜたEF64 1000番代の姿を追ったグラビアのほか、既に廃車の始まっている同機の誕生の経緯から現在までを紐解く、「概説EF64 1000番代の軌跡」のほか、各製造年次、所属会社で異なった細かなディテールの違いを紹介。また、EF64 1000番代登場時からその姿を見守ってきた元機関士の証言や、上越線を行く重連列車の運転台同乗ルポ。1001号機から1053語期までの全車履歴を紹介するなど、最後の国鉄電機として残された任をまっとうするEF64 1000番代の魅力を紹介していきます。
―記事内容―●原色電機最後の楽園~陰陽連絡貨物の四季 第二章~●2073列車・上越国境に挑むEF64総括重連添乗ルポ 写真:広田尚敬/ルポ:椎橋俊之●礼賛 山の神 ~ロクヨンセンの道すじ~●最後の活躍を見せる山岳用直流電機 2025年版概説 EF64 1000番代の軌跡●年次・所属によるディテール●関東電関一代 EF64形1000番代を回顧する~元機関士の語らい~ ●直流機標準色となった EF64 1001を観る●1:100スケール概略図●春夏秋冬~ロクヨンセン、木曽路を走る~●THE ALL NUMBERS 1001号機~1053号機一覧