ついに300巻を超えた長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ42巻目は、RMライブラリー第32巻「北恵那鉄道」、72巻「東濃鉄道」(共に清水 武 著)」という、岐阜県の今は亡きローカル私鉄(バス会社としては両社健在)を復刻いたします。 北恵那鉄道は、中央西線中津川に隣接した中津町から下付知まで22キロあまりの路線で、1924年の開業時から電化されていました。木曽産の木材の輸送などの貨物輸送も行いましたが、自社では基本的に機関車を持たず、電車が数両の貨車を牽引するスタイルが特徴でした。モータリゼーションの進展・沿線の過疎化などの要因で1960年代には輸送量のピークが過ぎ、1972年には昼間の列車をバス代行となるなど末期状況を呈した後、1978年に全線廃止となっています。その後会社は北恵那交通と名を変え、バス会社として健在です。東濃鉄道はルーツの異なる2つの路線があり、中央西線の土岐津(現・土岐市)から東駄知間10キロ余りの駄知線(旧・駄知鉄道)と、同じく中央西線の多治見から笠原町間約5キロの笠原線(旧・笠原鉄道)が、他のバス会社などと戦時統合された成り立ちでした。駄知線は戦後に電化され堅調でしたが1972年に水害で鉄橋が流失、結局復旧されることなく1974年に廃線となりました。笠原線は極めて短距離ということもあり、旅客輸送は比較的早くからバスに移行、1971年に旅客輸送廃止となり貨物専業となりましたが、それも1978年限りで終了しました。会社は東濃鉄道という社名のまま域内有数のバス会社として健在です。本書では同じエリアで比較的似た経緯を辿った2社3路線について、開業から廃止までの沿革、路線、車両を詳細に解説。特に車両解説には重点が置かれており、個性豊かな陣容のすべてが手に取るように理解できることでしょう。車両竣功図や駅構内配線図などの図版も豊富に収録しています。この2つの鉄道については今なお決定版、待望の復刻と言えましょう。