戦災から立ち上がり、復興期に入って旧型車両の更新や高性能車両の新製を積極的に進めていた大阪市電ですが、1960年代に入るとトロリーバスが運行開始されたほか、自動車の増加により市電も定時運行ができなくなり、乗客減による赤字を補うために不要となった車両の他鉄道への譲渡が進められました。この時期に大阪市電から他社に譲渡された車両は160両を超え、全国各地の都市に元大阪市電の電車が見られるようになりました。 本書では乗客減により廃線が進められ、1969(昭和44)年に市電が全廃されるまでの晩年期の譲渡車両について、大阪時代の種車も含め譲渡先会社別に解説します。【内容(目次)】巻頭グラフ 大阪市電とその譲渡車両晩年期編のはじめに13.市電晩年期の譲渡背景14.種車別車両解説15.鹿児島市交通局16.熊本市交通局17.神戸市交通局18.広島電鉄19.南海電気鉄道 大阪軌道線(現・阪堺電気軌道)20.長崎電気軌道21.周辺機器の譲渡22.一般譲渡車大阪市電譲渡車一覧表(晩年期編)Column 8 先進性が仇にもなった3001型Column 9 大阪市電廃止記念行事Column 10 市電保存館Column 11 市電ゆかりの遺構おわりに