文化が交差する都会の映画祭

『BILLY’S TOKYO CINEMA』で見つけた、新しい遊びの形。

「スニーカーショップがプロデュースする映画祭」――。その一報を聞いた時、我々の好奇心は一気に加速した。ストリートカルチャーの象徴である「スニーカー」と、時代を超えて愛される「映画」、そして開放感あふれる「フィールド」。一見すると意外な組み合わせの裏側にある、遊び心の真髄を確かめるべく、我々は現地へと向かった。

開催日時:2025年11月22~23日

 

 

■スクリーンの外側に流れる「贅沢な時間」

会場となった、巨大なスクリーン。しかし、ここで提供されていたのは単なる映画鑑賞という体験だけではない。

映画が始まるまでの間、お気に入りの一足を履いて歩き、仲間と語らいながらドリンクを片手に夕暮れを待つ。あるいは、自慢のアウトドアギアを持ち込み、自分たちだけの特等席を作り上げる。 この「上映までのプロセス」をいかに自分らしく、豊かに楽しむか。そこには、Daytonaが長年提唱してきた「大人の放課後」に通ずる、質の高い時間の使い方があった。

■スタイルとしての「道具」を履きこなす

会場を歩けば、参加者たちの足元には『BILLY’S』らしいエッジの効いたセレクションが並ぶ。 あえてお気に入りのスニーカーを履きこなす。そこには「道具は使ってこそ価値がある」という、我々が愛してやまない美学が漂っている。

スニーカーとファッションいうストリートの文脈で、映画というクラシックなエンターテインメントを再定義する。一見シュールな試みだが、その場に身を置いてみると、驚くほど自然に心が躍る。ブランドやスペックという記号を超えて、「その空間を自分たちがどう楽しむか」を重視する大人たちの姿勢。それは、ガレージで愛車と向き合う時に流れる、あの濃密な時間にも似た充足感に満ちていた。

■あえて「現場」へ足を運ぶ、という豊かさ

指先一つで映画が観られる現代において、わざわざ重い腰を上げ、巨大なスクリーンの前に陣取る。この「手間」こそが、大人の遊びにおける最大の贅沢だ。

自然というコントロール不能な環境下で、映画の世界に没頭する。たとえストーリーを知っている名作であっても、この場所で、この空気感と共に受け取る一編は、全く新しい物語として胸に刻まれる。

■次なる「ワクワク」はどこにある?

『BILLY’S TOKYO CINEMA』を経て、確信したことがある。 日常の中には、まだまだ我々を熱くさせる「企み」が隠されているということだ。

もし、日々の生活に少しの退屈を感じているなら、次はぜひ、自分なりの「スタイル」を携えて現場へ飛び出してみてほしい。映画よりもドラマチックな体験は、いつだってスクリーンの外側に用意されているのだから。

(Text by Daytona編集部)

 


開催日時:2025年11月22~23日

開催場所:東京・南青山「シェアグリーン南青山」

映画をテーマにしたカルチャーイベント「BILLY’S TOKYO CINEMA(ビリーズトーキョーシネマ)」

主催は「Tokyoから世界へ、洗練された本質だけを発信し続ける」をコンセプトに掲げるスニーカーセレクトショップ、BILLY’S ENT(ビリーズエンター)

「企画制作:カルチュア・エンタテインメント(株)ネコ・パブリッシング Blue.チーム」


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