2025年6月20日

RMライブラリー300 国鉄の荷物列車

RMライブラリーの節目となる300巻は、『国鉄の荷物列車』と題して通常の倍のボリュームでお届けします。
旅客列車とは別に、旅客から預かった荷物や郵便物、新聞・雑誌などをそれぞれ用途に合わせた車両に積載した荷物列車は、機関車が牽引するパターンが多かったことから当時のレイル・ファンの間でも人気の列車でした。しかし高度成長期以降、道路事情の改善によりトラック輸送が急伸、さらに宅配便が普及したことで急速に衰退し、鉄道による荷物輸送はピリオドを打ちました。
本書では、国鉄の荷物列車が最盛期を迎えるまでの数々のエピソードや運用の実態などを分かりやすく解説するとともに、国鉄荷物課OBに聞く荷物輸送の舞台裏も取り上げます。最盛期以降については301巻『続・国鉄の荷物列車』で解説します。

【掲載内容】
巻頭グラフ 昭和の物流を支えた荷物列車
1.荷物列車の魅力
 1.1 バラバラの編成
 1.2 奇想天外の運転区間
 1.3 往復で違う本数、運転区間、経路
 1.4 続出する長距離運用
 1.5 複雑な「継走図表」と独特の運転整理
 1.6 「荷専併結列車」の不思議
 1.7 上野~東京間の荷物輸送
 1.8 DC化が生んだローカル線の荷物列車
2.荷物列車体制のスタート―1961年10月
3.ブレーキのかかった荷専移行
4.荷物列車専用駅の整備
5.難航した郵政省との交渉
6.「よんさんとう」で巻き返し―パレット、急行の導入
7.頭の痛かった新聞輸送
8.荷物列車全盛時代へ―1970年代
9.電車、気動車の荷物列車
10.航送荷物車の運用
11.旅客局荷物課OBに聞く(1)
『国鉄の荷物列車』おわりに
Column
1.荷物列車が救済した帰省客輸送
2.ダイヤ改正会議で紛糾した荷41列車問題
3.荷物列車40番台は偶然
4.荷物輸送に不可欠だった「テルハ」
5.時刻表は通過の「郵便停車」
6.「東週雑運用」とは
7.毎日が戦場だった静岡駅の特急「はと」
8.「荷物」と「貨物」の違いは?

 

タイトル:
RMライブラリー300 国鉄の荷物列車
定価:
2,200円(本体2,000円)
発行年月日:
2025年6月20日
ISBN:9784777055937

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