「ハユニ」というのは、ひとつの車両を客室、郵便室、荷物室の各部屋に区切って使用する車両を表す、形式名の一部です。全国共通の公共性が求められた国鉄では、幹線だけでなく輸送量が少ないローカル線でも郵便輸送や荷物輸送を行う必要があり、それぞれの輸送を1両で賄うことのできる「ハユニ」は重宝されました。非電化線区では「オハユニ」や「キハユニ」など、電化線区では「クハユニ」や「クモハユニ」が使われましたが、鉄道での荷物・郵便輸送が1980年代に終了したことで、すべての「ハユニ」は消滅しました。 本書では模型ファンにも人気の「ハユニ」について、車両の成り立ちや各地の具体的な運用などを紹介します。
【内容】カラーで見る「ハユニ」の世界はじめに1.なぜ「ハユニ」は使われたか2.「ハユニ」の全体像3.木造車時代の「ハユニ」4.電車のハユニ運用 4.1 飯田線 4.2 身延線 4.3 大糸線 4.4 宇部線5.客車の「ハユニ」 5.1 鋼体化改造 5.2 オハユニ71 5.3 鋼体化改造の増備6.「荷物輸送近代化計画」とマニへの改造7.短命のオハユニ638.ローカル線のDC化とキハユニ問題9.各地のハユニ運用 9.1 五能線 9.2 木次線 9.3 日南線10.急行・準急への連結11.北海道から九州へ-スハユニ62 10の車歴12.本線を走る「ハユニ」13.函館駅現金盗難事件14.最後のハユニ運用おわりにColumn 1 煙突が3本あるスハユニ62